脳の健康状態をスマートフォンやパソコンで手軽に計測できるWEBアプリを開発 地域の従業員向けに『クイックBHQドック』サービスとしてトライアル開始
報道関係者各位
2024年12月19日
BHQ株式会社
パナソニック ホールディングス株式会社
脳の健康状態をスマートフォンやパソコンで手軽に計測できるWEBアプリを開発
地域の従業員向けに『クイックBHQドック』サービスとしてトライアル開始
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BHQ株式会社(埼玉県さいたま市、代表取締役:川森 雅仁)とパナソニック ホールディングス株式会社(大阪府門真市、代表取締役:楠見 雄規、以下 パナソニックHD)プロダクト解析センターは、一般社団法人ブレインインパクト(京都府京都市、理事長:山川 義徳、以下 ブレインインパクト)監修の下、脳の健康状態の指標であるBHQ(Brain Healthcare Quotient)を、推定値としてWEB上で手軽に計測できるWEBアプリを新たに開発し、『クイックBHQドック』サービスとして自治体を通じた地域の中小企業の従業員向けにトライアルサービスを12月より開始いたします。
BHQは本来MRI測定による脳画像データから算出される指標ですが、2023年に開発した顔映像からBHQを推定する「推定BHQ」計測器をWEBアプリ化することにより、どこでも、誰でもが手軽に計測できるようになりました。企業における健康経営の必要性が叫ばれる中、『クイックBHQドック』サービスによって、従業員のウェルビーイングをサポートしていく予定です。
図1 『クイックBHQドック』サービス
■開発の経緯
BHQは、内閣府ImPACT山川プログラムにて、ブレインインパクトの理事長である山川義徳氏を中心に、脳科学者や医師の先生方の最新の脳科学研究の知見を反映した研究成果として開発された脳の健康状態を表す国際標準指標です。この指標を活用して、BHQ株式会社では、全国の病院でBHQを計測できる『BHQドック』サービス(MRI撮像とBHQ計測をセットにしたもの)を展開し、パナソニックHD プロダクト解析センターでは、顔表情から脳の健康状態を推定する「推定BHQ」計測器を開発してきました。今回、パナソニック HDの技術をベースとし、これまで「推定BHQ」計測器として専用デバイスで提供していた同様の機能を、WEBブラウザ上で動作するWEBアプリを開発いたしました。
■『クイックBHQドック』サービスの特徴
『クイックBHQドック』サービスでは、スマートフォンやパソコン上のカメラを活用して、4パターンの表情を計測することで、その表情からBHQを推定し、その結果をクイックBHQドックレポートとして返却します。現在BHQ社が提供している精密な計測を行う『BHQドック(参考)』サービスは、計測に30分~1時間ほどかかり、MRI費用などが相応にかかりますが、簡易な計測を行う『クイックBHQドック』サービスでは、2分ほどで計測が完了し、大幅な低コストが可能になっています。そのため、手軽に毎日でも脳の健康管理をセルフチェックすることが可能です。
さらに、BHQを高めるための行動である『BHQ Actions』もレポートの中でお知らせいたします。それによって、どのようにしたらBHQが向上するかを知ることができ、健康行動をすぐにでも実践することができます(図2,3)。
図2 クイックBHQドックサービスでの計測イメージ
図3 クイックBHQドックレポート イメージ
■自治体を通じた中小企業の従業員向けサービスとしての提供
これまでの脳科学研究論文(*)を通じて、幸福感、ワークエンゲージメントのような心の状態とBHQが関連していることが明らかになっています。従業員がいきいきと働き続けるためには、企業として、このような従業員の心の状態をケアしていくことが求められていることから、企業のための従業員向けの支援サービスとして、『クイックBHQドック』サービスを提供していく予定です。
その第一弾として、福利厚生サポートの充実度が課題となっている、地域の中小企業向けに提供を進めていきます。具体的には、ブレインインパクトが脳の健康づくりに関する研究協定を締結している(一部予定も含む)5つの自治体(宮崎県都農町、愛媛県松前町、長野県野沢温泉村、福島県楢葉町、京都府久御山町)を通じて、中小企業の従業員向けにトライアルサービス提供してまいります。
『クイックBHQドック』サービスにご関心のある自治体・企業様からのお問合せをお待ちしています
<お問い合わせ先>
BHQ株式会社
E-mail:bhq@bi-lab.org
URL:https://www.bhq.co.jp/
*:参考論文
・Kokubun K, Nemoto K, Yamakawa Y.(2022) Brain conditions mediate the association between aging and happiness. Scientific reports, 12(1),1-15.
・Kokubun, K, Ogata, Y, Koike, Y, & Yamakawa, Y. (2020). Brain condition may mediate the association between training and work engagement. Scientific Reports, 10(1), 1-13.
【関連情報】
◇BHQ株式会社(https://www.bhq.co.jp/)
脳の健康管理指標であるBHQを誰もが簡単に使えるためのプラットフォームを提供すべく、様々なライフスタイルによって楽しみながら脳の健康管理ができることを目指しています。
◇パナソニック ホールディングス株式会社 プロダクト解析センターについて
(https://holdings.panasonic/jp/corporate/pac.html)
今回開発した顔の表情による「推定BHQ」計測器について、スマホアプリなどでの簡易な計測の実現を行っていくと共に、企業や自治体などを対象に社員や住民の脳の健康管理に用いていただけるよう、商用化を行うことも検討しています。
◇一般社団法人ブレインインパクトについて(https://www.bi-lab.org/)
脳の健康管理指標BHQに関連する各種取り組みについての国際標準化活動を推進すると共に、脳情報のデータベースを公的共用リソースとして提供しています。今回の研究成果を活用し、脳科学研究の振興及び研究成果の社会への還元をより一層進めていく予定です。
(参考)『BHQドック』サービス提供施設リスト(2024年12月13日時点)
【東京都】
・林脳神経外科メディカルクリニック(杉並区)
・あそか病院(江東区)
・Seeds Clinic 新宿三丁目(新宿区)
・恩田メディカルプラザ(世田谷区)
・ふくろうクリニック自由が丘(世田谷区)
・九段クリニック(千代田区)
・八王子クリニック新町(八王子市)
・LOCO SCAN CLINIC(目黒区)
【埼玉県】
・鈴木脳神経外科(川越市)
・さいたまセントラルクリニック(さいたま市大宮区)
・新都心たざわクリニック(さいたま市中央区)
【愛知県】
・高木外科内科医院(岡崎市)
・野々村クリニック(名古屋市瑞穂区)
・勝川脳神経クリニック(春日井市)
・メドック健康クリニック(名古屋市昭和区)
・AOI名古屋病院(名古屋市東区)
【大阪府】
・桜十字グランフロント大阪クリニック(大阪市北区)
・ラジオロジークリニック扇町(大阪市北区)
・梅田東画像診断クリニック(大阪市北区)
・くずは画像診断クリニック(枚方市)
・そばじまクリニック(東大阪市)
【京都府】
・御池クリニック(京都市中京区)
【兵庫県】
・神戸リハビリテーション病院(神戸市北区)
・ひろクリニック(神戸市中央区)
【高知県】
・愛宕病院(高知市)
【福岡県】
・おばた内科クリニック(福岡市早良区)